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【おすすめの本】『西の魔女が死んだ』に学ぶ心と体の整え方

今日は最近読んだおすすめの本の話お話。
本日取り上げるのはこちらの本。

梨木香歩著『西の魔女が死んだ』
新潮文庫から1994年に出版。

この本は随分前に一度読みましたが、
”よかったな”程度で
あまり覚えていませんでした。
先日娘がこの本を借りてきたので
読ませてもらったら、
”東洋医学と共通点がある!”
と過去とは違う読み方ができました。

このような経緯からおすすめしたい!
と思ったのでした。

作品の簡単な紹介

主人公は中学校入学したばかりの少女まい。
彼女は学校に馴染めず不登校になってしまう。
そんな彼女は田舎に住んでいるイギリス人の祖母
(西の魔女)と一緒に過ごすことになる。

祖母は「魔女」として生きることを教え、
まいに「規則正しい生活」
「自然と調和する暮らし」「自分で決めること」
の大切さを伝える。

まいは祖母の穏やかで丁寧な暮らしの中で、
次第に自分を取り戻していく。

しかし、その穏やかな生活の中での衝突によって
祖母とは苦い別れ方をする。
そして「再会」するときは
西の魔女が死んだとき。

ざっくりとこんなストーリーです。

冒頭の写真は我が家の玄関先ですけど
トトロか?西の魔女の住処か?
といった感じです笑
早く選定しなくては・・

「自分で決める」ことの大切さ

私の意見ですけど、
この本の中から一番のポイントは?
と聞かれたら「自分で決めること」
だと思います。


本のイメージその②
もっともっと自然豊な暮らしをしている
西の魔女。想像しながら読むのもの楽しいです。

祖母はまいに、
「自分の人生は自分で選びなさい」と教えます。
どんなに小さなことでも、
自分で考え、選択し、責任を持つことが大事。

これは現代の私たちに置き換えると、
簡単にあらゆる情報にアクセス可能になり、
何が真実なのか?
その情報は正しいのか?
がわからないまま振り回されたり、
その人の投稿はほんの一部なのに、
キラキラ眩しくて羨んだり。

だからこそ自分で判断し、
自分で決めて行動することが、
心の安定につながります

東洋医学・養生との共通点

東洋医学では「自分の体の声を聞く」
ことを大切にしています。

体調が悪いとき、何を食べるか、
どんなケアをするか?
医者やネット情報だけに頼るのではなく、
自分で決めることが健康につながります。
それには日々自分の体に触れて、
どんな状態か?を知っておくことがマストです。

西の魔女が教える
「自分で決める」こととは
自分に責任を持つこと。
私も皆さんの健やかな暮らしに
全力でお手伝いをしますが、
あくまでも主役やあなたです。
あなたがどんな風に暮らしたいか?
どんな体になりたいか?
を考えて決めること、
ここが一番大事です。

心と体と整える

以上のように職業柄、
つい東洋医学の視点を持ってしまいますが、
日々の暮らしの中で、
自分の選択を大切にすることが、
心と体を整える第一歩なんだ、
とあらためて思ったのです。

小さなことからでも、
「私はこうしたい」と決める習慣をつけると、
気持ちが楽になり、自分の軸ができます。
まいのおばあちゃんのように、
穏やかで揺るがない心を持っていたい、
と思ったのでした。

まとめ

また長く語ってしまいましたが、
2回目となった今回は人の親となり
以前と異なる文章に涙が出たり、
心揺さぶられる箇所があり
読んだあとは何とも言えない
充実感がありました。

ちょっと仕事や子育てに疲れたとき、
さっと読める一冊ですので
東洋医学に興味のない方にもおすすめです。