セルフケア

【小暑】〜真夏、一歩手前の養生〜

小暑(しょうしょ)

今日は7月10日。
二十四節気では7日に「小暑」を迎えました。
小暑(しょうしょ)とは、
梅雨が明けて本格的な夏が始まる頃。
朝晩の空気にはまだ少し湿気が残りながらも、
日差しは日に日に強さを増し、
蝉の声や草のにおいが夏の気配を運んできます。


今日は小暑の頃におすすめの養生を、
東洋医学の視点とともに紹介します。
夏を元気に過ごすための
ヒントになれば嬉しいです。

東洋医学の視点から

最近のブログでもお伝えしているように、
湿邪が入りやすいこの頃。
加えてこの時期は暑邪も入りやすい時期です。

湿度の高さと気温の上昇により、
身体に重怠さやむくみが出やすくなります。
これは胃腸の不調とも関連している場合が多いです。

特に女性は湿をためやすい体質の方が多いため、脾(ひ)=消化吸収のはたらき
をいたわることが大切です。

この時期におすすめの食養生

  • 苦味と香りのある野菜
    (ゴーヤ、しそ、みょうがなど)で体の熱を外に
  • はとむぎ、とうもろこし、小豆などで
    余分な湿をさばく
  • 冷たいものは控え、
    温かい汁物やお粥で胃腸を守る
    など


旬のものを食べると良いですね。

お灸やツボ押し

この時期よく登場するツボたち。
ご存知の方は再度確認してお灸マスターになろう!

陰陵泉(いんりょうせん)
場所: 膝の内側にあってすねの骨に沿って下がる。
指がとまるところ
効能: むくみ・重だるさ・足の冷えなど
→体にたまった“湿”をさばく代表的なツボです。
やさしく指で押したり、
お灸をすえることで、
下半身の巡りを促し、
すっきりとした感覚が得られます。

足三里(あしさんり)
場所: 膝のお皿の外側の下から指4本分下がった所
(すねの骨の外側)
効能: 胃腸の調子を整える・疲労回復
→東洋医学では「養生の基本」
ともいえるほど有名なツボです。
冷たいものの摂りすぎや、
胃腸の不調が気になる方に。
季節を問わず、
日々のセルフケアにもおすすめです。

 百会(ひゃくえ)
場所: 頭のてっぺんにあるツボ。
左右の耳を結んだ線と顔の中心線が交わるところ
効能: 自律神経の調整・頭の重さ・
気持ちの落ち込み・不眠・など
→指の腹で押して深呼吸するだけでも心と頭のリセットになります。

おわりに

小暑の頃自然は一歩ずつ夏へと進んでいます。
身体も心も無理に変えようとせず、
自然のペースに寄り添うことが、
一番の養生かもしれません。
(それが難しのが日常ですけど)

次回はこの時期に旬の花で
私も好きな花「蓮」について
蓮の花と実にまつわるお話を、
紹介していいきます。

今日も36度⁉︎の東京でございます。
冷やしすぎないよう、
元気に過ごせますように。