本日は昨日の記事で紹介した
「春の不調」に対して
鍼灸でできることやセルフケア
をお伝えします。
【春の不調の原因は?】東洋医学的にみてみると・・
「気」の停滞が起こす不調
昨日おさらいで
春は「肝」が主役の季節。
「肝」の機能(内容が割愛します)が低下し、
「気」が滞ると以下のような症状が出やすくなります。
✔︎ 気分の浮き沈みが激しくなる
✔︎ 些細なことでイライラする
✔︎ やる気が出ない(憂うつな気分が続く)
✔︎ 頭痛や肩こり、目の疲れが酷くなる
✔︎ 胃腸の調子の低下
✔︎ 眠りが浅い、夢をよく見る
このように「気の滞り」は、
体だけでなく心にも影響を与えます。
鍼灸でできること
鍼灸ではこの「肝」の働きを整えて、
「気」の巡りをスムーズにして、
春の不調を和らげるお手伝いをします。
気の流れを調整することで、
自律神経のバランスも整えていきます。
鍼では主に「肝」の働きを助けるツボや
関連する場所に刺激を与えます。
お灸では温熱効果で血流を促進したり、
冷えや「気」の停滞改善を目指します。
お灸をすると心までじんわり温まるのを
感じることができますよ。
おすすめのツボ
ご自宅でできるツボを二つ紹介します。
- 太衝(たいしょう)
- 百会(ひゃくえ)
このうち太衝はお灸がおすすめです。
二つのツボの場所は「せんねん灸」さんの
動画がわかりやすいので貼り付けておきます。
太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間にあります。
「肝」の気の流れを良くし、
イライラや頭痛、肩こりに効果的です。
太衝の場所
百会(ひゃくえ)
頭頂部にあります。
自律神経を整え気分を安定させます。
百会の場所
ツボを指で優しく押したり、
お灸をすることで、
体を緩めるのを助けてくれますよ。
我が家のお灸セット。
いつでもお灸ができるようにしておけば
ハードルが低くなりますよ。
まとめ〜のびのびーの春〜
東洋医学で「肝」は のびのびと気を巡らせる臓 です。
ストレスがかかると「肝」が硬くなります。
その結果「気」が滞って
心と体がギクシャクしてしまうのです。
だからこの時期は特院「頑張る」よりも
「緩める」ことが大切。
緊張したゴムをそっと緩めるように、
心と体をゆるめることで、
「肝」の働きが回復し、
気の流れがスムーズになります。
鍼灸を「緩める」ツールとして
使ってもらえたらと思います。
全力でサポートしますよ。
今日は冷たい雨から雪となりましたが、
また明日からポカポカになりそうですね。
昨年の桜。
草木が芽吹くように、
私たちの心と体ものびのびしながら
ゆるーく軽やかに春を過ごしていきましょ。