湿の季節、じっとしていませんか?
これまで
「梅雨入り前にやっておきたいセルフケア」
- 東洋医学的な視点から梅雨を考える
- 湿をためない食事
- お灸とツボケア
の三つに分けて紹介しました。
⏩【梅雨入り前にやっておきたいセルフケア①】〜東洋医学的梅雨だるの正体〜
⏩【梅雨入り前にやっておきたいセルフケア②】〜「湿」を追い出す食事とは?〜
⏩【梅雨入り前にやっておきたいセルフケア③】〜お灸で手放そう!怠さ・むくみ・冷え〜
本日はそのシリーズ最終回。
“体をゆるっと動かす”
をお届けします。
梅雨どきは「湿邪(しつじゃ)」の影響で、
体が重い・怠い・むくむ・冷える
といった不調になりやすい。
このような時期は
ハードな運動ではなく
「やさしく動かす」がポイント。
忙しい毎日の中でも
手軽にできる動きを幾つか紹介しますので、
ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
足首まわしで巡りスイッチON
足首は「腎」や「脾(ひ)」など
水に関する経絡も通る場所。
足首を回して冷え・むくみ対策をしましょう。
やり方
椅子に座った状態で
片足をもう一方の膝にのせます。
上の足の足首をぐるぐる回します。
右回し・左回しをそれぞれ10回ずつ。
その後足を変えて反対側も同様に。
おすすめ時間
朝ごはんの前後や、
テレビを観ながらでもOK!
つま先立ちで巡りをサポート
やり方
壁やテーブルに手を添えて、
かかとを上下にゆっくり動かすシンプルな動き。
ふくらはぎを優しく刺激することで、
脚全体の巡りが良くなります。
東洋医学では、
ふくらはぎも「腎」や「脾」の経絡が
通る大切なエリア。
これらは水分代謝や気血の流れに
深く関わっていて、
むくみ・冷え・だるさに影響します。
特に「腎」は水の通り道、
「脾」は湿を運び出す働きがあり、
ふくらはぎを適度に動かすことで、
この2つの経絡の巡りを助けてあげましょう。
またふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれますね。
下半身にたまりやすい“湿”や血液を
上へ押し戻すポンプの役割もあります。
梅雨時期の重だるさや脚のむくみに、
とてもおすすめの簡単セルフケアです。
おすすめ時間
洗面台の前や、歯磨き中など
「ながら」ですると継続しやすいです。
ねじって巡らせる
最後は気の巡りの良い体を作って
湿をためにくい体の状態にしよう!
という動きです。
やり方
肩幅に立って腕の力を抜き、
左右にやさしく上半身をひねるだけ。
肩や脇まわりがほぐれて、
自然と深い呼吸がしやすくなります。
体の側面には「胆経(たんけい)」
という巡りの道が通っています。
体をねじることで
気の流れをよくしていきます。
気の巡りがよくなると、
「湿」もたまりにくくなります。
おすすめ時間
デスクワークや家事の合間
などちょこちょこ取り入れましょう。
がんばらないけど止まらない
体は動かすことで内側から巡り整います。
忙しい毎日でも、ほんの数分だけ
ゆるっと動いてみましょう。
梅雨どきの湿をためず、
だるさ・むくみ・冷えに負けない体を目指しましょう。

今朝4時半頃の朝空。
この時期は早起きが楽しい。
早朝から体を動かすと
前日までのモヤモヤも消えるから不思議。
時間の捻出が難しい
ひとりだと継続できない
という方はご相談ください。
一緒に巡る体づくりをしていいましょ。
ひとこと後記
冒頭の写真はアガパンサス。
6月のカレンダーのお花です。

どんなお花なのか知りたくて
フリー素材から拾った写真。
本物を見てみたいと思ったのでした。
どこで咲いているんだろう・・
