前回の記事から日にちが経ってしまいましたが
本日は前回の続きで
本格的な春が来る前に
「肝」のはたらきを強化しようというお話。
少々東洋医学のお話もしていますので
ご興味のない方は
お灸のところからお読みください。
冒頭の写真は近所の苔。
春に近づいていますね。
前回のおさらい
前回は
東洋医学的にみた「立春」とは?
春に向けて出やすい不調とは?
春に向けて強化したいところは?
をまとめまています。
↑の記事でかいたように
春は「木」の気が盛んになる頃で
「木」は五臓のうち「肝」と関わりがあります。
そこで本格的な春になる前に
「肝」のはたらきを強化していきましょう!
経絡は便利なツール
では「肝」の働きを強化するとは?
まさか肝臓に直接鍼灸はしません。
内臓を直に触るのではなくても
経絡やツボという便利なものがあります。
Q.経絡とは?
簡単に説明しますと
体内を巡るエネルギーの流れやその経路のこと。
経絡は身体の異なる部位や
臓器をつなぐエネルギーの通り道です。
この流れが滞ると
身体のバランスが崩れ、
健康に影響を及ぼすのです。
Q.ツボって何?
簡単にいうと経絡上にある点です。
電車の路線が経絡なら
駅がツボのようなものです。
鍼灸では経絡やツボを使って
体の中の流れを調整して
臓器やその他の不調を
改善していきます。
「肝」の気が盛んな場所
前置きが長くなりましたが、
「肝」のはたらきをよくするために
肝の経絡とツボを使います。
(足の厥陰肝経(けっちんかんけい))
肝経には14個ツボがありますが、
その中でも「肝」の気が盛んなツボを使います。
太衝(たいしょう)
【場所】
足の親指と人差し指の骨の間にあります。
骨と骨の間を指でたどって
止まるところあります。
太衝に熱く感じるまでお灸をしましょう。
太衝は「肝」の働きである
イライラ
足の冷え
ストレス
不眠
などにも効果が期待できるツボです。
まとめ
本日は春に向けて「肝」の機能が
よく働くようにお灸をしよう!
のお話をするために、
少しマニアックな
東洋医学の話もしましたが
”とにかく不調が改善すればいい!”
という方は理論などすっ飛ばして
お灸をしてみてくださいね。
東京では今週雪が降り
まだまだ寒い日がありますが
季節は確実に春に向かっています。
「今」から体を整えていきましょう。