学び

【重陽の節句】陰の季節へ

昨日は重陽の節句でした。
記事のアップが遅れましたが
2024年最後の節句なので
過去記事を加筆修正して紹介します。

重陽の節句とは

重陽の節句は五節句の一つで、
毎年9月9日で別名は「菊の節句」。

9月9日とは旧暦なので
実際は2024年10月23日頃。

菊の花の旬は10月下旬〜11月上旬なので、
「菊の節句」と呼ばれる由縁ですね。

五節句
人日(じんじつ)1月7日
上巳(じょうし)3月3日
端午(たんご)5月5日
七夕(しちせき)7月7日
重陽(ちょうよう)9月9日

陽の極み

重陽の節句は中国から入ってきた五節句の一つ。
中国の陰陽思想では
奇数を陽、偶数を陰と考えます。

9はこの陽数の中でも陽の極みです。
9月9日は陽数が重なる吉日なので
重陽の節句と呼ばれます
(諸説あるようですけど)

この先陰の季節に入っていきますので、
どう過ごすかが大切ですよ。

夏の暑さで冷やしすぎた体、
今から整えておきましょう。

菊の花と東洋医学

重陽は菊花の日とも言われます。
菊のお酒を飲む習慣からきたとか・・
無病息災・不老長寿を願う日。

漢方では菊花という生薬があり、
特に目や肝に良いとされ、
多くの処方に使用されています。
例)眼精疲労、目の充血など

東洋医学で「目」は「肝」か支配するところ。
「肝」は目だけでなくイライラや、
不眠、解毒も関係しています。

目の不調がある
イライラする
怒りっぽい
体に熱がこもっている

という方には菊花茶がおすすめです。

以前は小学校の給食でも、
重陽の節句メニューとして
「きっかだんご」がありました。
今年は「きゅうきゅうカレー」でした。
(救急???残念)

日本の四季を感じられる行事や
楽しみは伝えていきたいので
きっかだんごの復活を願います。

陰の季節の準備

9月9日は陽数の極みが重なる
日ですが自然界の「陽」の極みは
すでに終えており「陰」の季節の準備期間です。

西洋医学的にも副交感神経優位の体から
交感神経優位の体に移る時。

「移行期」というのは
体も心も不調が出やすい時です。

もの悲しかったり寂しさが出たり
涙が溢れてきたりと感情的にも
揺さぶられるのが秋。

2年前のこの時期は
「秋の薬膳講座&鍼灸体験」でした。

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✔︎夏の疲れをとる
✔︎秋の過ごし方
✔︎冬に効くツボ押し

などを紹介した講座でした。

今年も適度に体を動かしつつ
鍼灸の力も借りて
陰の季節の「移行期」を
スキップして過ごしたいものです。

この時期の養生法なども
アップしていきますので
今後もお付き合いくださいね。