2023年12月22日は二十四節気の冬至です。
昨年東洋医学的なお話をブログで書いており、
その記事を加筆修正して紹介します。
前半は鍼灸的当時の過ごし方のお話。
後半はこの時期におすすめなツボの紹介です。
陰が極まり陽に転じる
最初に冬至についての簡単なおさらい。
冬至は一年で最も昼が短く夜が長い頃。
夏至から日照時間が徐々に減っていき、
冬至の頃は太陽の力が一番弱くなる日。
一陽来復とも言われます。
太陽の力が極限まで弱まった冬至の頃から、
徐々にその力が復活していきます。
つまり陰が極まり陽に転じていく日です。
陽の気を浴びる
今日おすすめの過ごし方は、
陽の気をしっかり浴びること。
陰の気が極まる今日は、
意識して陽の力を取り込みます。
朝起きて太陽の光を浴びましたか?
短い日照時間だからこそ、
昼間はしっかりと日の光を浴びよう!
冬至におすすめのツボ
陰が極まるこの頃は、
風邪をひきやすくなります。
風邪予防に二つのツボを紹介します。
大椎(だいつい)と曲池(きょくち)です。
大椎(だいつい)
大椎は体の後ろにあります。
骨と骨の間のくぼみにあるツボです。
背中がゾクゾクする
首のあたりがスースーする
などの風邪症候群にもおすすめです。
大椎には熱めのお灸をしましょう。
【大椎の場所】
- 頭を軽く下に向ける
- 一番出っ張った骨を探す
- 出っ張った骨のすぐ下のくぼみが大椎
※黒○が出っ張った骨です。
ついでに身柱(しんちゅう)も紹介。
こどもといえばこの身柱。
グズグズイライラする
心が疲れている
風邪をひきやすい
などお子さんの毎日のケアとして
身柱にお灸をしてください。
曲池(きょくち)
曲池は腕にあるツボです。
風邪のひき始め
水っぽい鼻水が出る
ゾクゾクする
などにおすすめです。
【曲池の場所】
腕を曲げた時にできるシワの端っこ。
(※画像はせんねん灸さんより)
陰消陽長
いんしょうようちょう
と読みます。
これは陰が極まった状態から、
段々と陽に転じることを現します。
古来よりこの陰が極まった冬至を境に、
運気が上昇していく、と言われています。
上記に示したお灸で体をケアをしながら、
風邪予防をしましょう。
また柚子湯でゆっくり浸かるのも良いですね。
柚子は漢方の世界では、
- 血流促進
- 脾胃(胃腸など)を強くする
などの目的で使われます。
柚子湯で温まることで、
風邪予防にもなりますね。
これから年末年始となり、
ただでさえ胃腸が疲れやすく、
風邪もひきやすくなります
一年で最も寒いとされる大寒は、
2024年1月20日〜です。
これからますます寒くなりますね。
今日はお灸と柚子湯でしっかり温まってください。
太陽の光も意識して浴びてくださいね。