いをりの日常

【開業記念日②】もう一つの忘れらない日

本日は備忘録のような記事です。
もしお時間があればどうぞ
のぞいてやってください。

7月6日は独立開業記念日でした。
【7月6日という日】7周年と3周年

そして開業記念日の頃になると
もう一つの忘れられない日があります。

それは平成30年7月豪雨です。
概要は以下の通り
内閣府防災情報のページ

平成30年6月28日以降、華中から日本海を通って北日本に停滞していた前線が同年7月4日にかけ北海道付近に北上した後、7月5日には西日本まで南下してその後停滞した。7月5日から8日にかけて東海地方から西日本で15個の「線状降水帯」が形成され、うち9個は最大3時間積算降水量が150mm(ミリ)を超えた。また、6月29日に沖縄本島の南南東海上で台風第7号が発生した。前線や台風第7号の影響により、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。
内閣府防災情報ページより抜粋

この災害で友人が亡くなりました。
その時いてもたってもいられず
何かしたい、何かしないと、
という焦燥感にも似た感覚がありました。
寄付だけでなくもっと何か。
体を動かしたい。

そんな時見つけたのが
災害鍼灸マッサージプロジェクトです。
今振り返るとどうして
災プロに辿り着いたのか思い出せません。
しかし私にできることがあるかもしれない!
と思いすぐに連絡を取りました。
災プロの代表やメインスタッフが
鍼灸専門学校時代の先輩だったのです。

当時は一外部ボランティア鍼灸師として
広島の被災地で施術をさせてもらいました。
「ただ被災地のために」
をスローガンに活動する災プロ。
それ以来ご縁があり災プロのスタッフとなりました。
福島や今年の能登にも行かせてもらいました。

そしてもひとつ西日本豪雨がきっかけで
起こした変化があります。
それは鍼灸師として
この先どうやって生きていくのか?
「鍼灸師道」のようなものを
今一度立ち止まり考えるようになりました。

そして10年所属していた勉強会をやめ
新たに現在の勉強会に入りました。

10年間居た間に妊娠出産を二回。
母さん業と鍼灸の両立が
全然うまく行かなかった時期。

この先母さんとして生きていくのもありかな、
と鍼灸の道を終えようとしたことも多々ありました。

友人の死をきっかけに
”まだ精一杯生きてないでしょ?”
”本当に鍼灸の道を諦めるの?”
と自分に問い新しい勉強会の門を叩きました。

このような話をすると
”友人のお陰で変われたんだね”
”友人が導いてくれたんだね”

と言われたことがあります。
しかしそんな単純なものでも
崇高なものでもありません。

ただ今私が生きている今日は
友人が生きたかった1日かもしれない

そう思うようになったのです。
だから今の私に何ができる?
を問い丁寧に生きること。
それだけ。

もちろん毎日丁寧に大事に生きる、
と意識しているわけではありません。

むしろ日常に忙殺されていることがほとんど。
それでも毎年こうして思いを馳せ、
自分の道を振り返る。
軌道修正をする。

そして友人のことを思い出す。
それが開業記念日にするもう一つのことです。

一年に一度こうして友人のことを思いながら
私は恥ずべき生き方をしていないか?
としっかりと向き合っています。

さて長くなりましたが、
ここまでお読みくださった方。
ありがとうございます!

そしてあらためて
はりきゅう庵いをりに興味を持ってくださり
ありがとうございます。

これからも元気でみなさまのお役に立てるよう
精進してまいります。

8年目もよろしくお願いいたします。