本日は更年期症状と鍼灸について。
日が空いてしまいましたが、
先月メノポーズ週間更年期って何?
の記事の続きです。
⏩【メノポーズ週間】更年期って何?
今日は更年期症状とは?
鍼灸でできることとは?
などを紹介しています。
思った以上に長い説明となり
2回に分けます。
(鍼灸のお話は後半に出てきます)
更年期障害ではなくて
まずは言葉の定義から。
前回の記事でも紹介しましたが、
更年期とは閉経の前後10年を指します。
だいたい50歳頃閉経とすると
45歳〜55歳までの期間ですね。
いわゆる更年期障害とは
この時期にでる不調のこと。
近年「障害」という言葉を避けるため
・更年期症状
・更年期症候群
・更年期関連症状
・更年期不調
などと表現されることがあります。
「障害」の意味は
さまたげること。また、そのもの。
– 物事の進行や行動に対して妨げや支障となるもの。
(医学的な意味で)機能に欠陥があること。
– 心身の機能に支障が生じた状態やその障害。
(広辞苑)
つまり「障害」という言葉は、
一般に「妨げ」「困難」を示します。
医学的には「心身の機能の不調や欠陥」
を指す意味で使われます。
私も「更年期障害」は
表現が嫌だなあと思っています。
ですからこの記事では
更年期症状で統一します。
(細かいことですけどこだわりたい笑)
何科かわからず結局
いわゆる「更年期症状」は
個人差があり断定するのは難しい。
何科に行けばよいかわからない、
そんなお声もよく聞きます。
以下前回の記事でかいたように
大きく身体的と精神的の二つに分かれます。
身体的症状
- ホットフラッシュ
- 発汗や冷え
- 動悸
- 関節痛・筋肉痛
- 疲労感
- 頻尿や尿漏れ
- 便秘や下痢
精神的・心理的症状
- イライラ
- 落ち込み
- 抑うつ
- 不眠
- 集中力の低下
ざっと見ても婦人科だけでは
どうにもならないんじゃないの?
というくらい症状が多岐にわたります。
症状が良くならないと
結局「心療内科」を紹介される。
果たしてそれで問題は解決される?
鍼灸の得意分野
上記したような更年期症状は
「不定愁訴(ふていしゅうそ)」
と言われることもあります。
不定愁訴とは
病院の検査では異常がなく
特定の病気や診断名が付かないが、
不快な症状や不調が現れる状態のこと。
原因が特定できないので
治療らしい治療が難しいのが現状です。
この状態こそが更年期症状です。
鍼灸はこうしたあれもこれもの不調、
西洋医学的には特に問題がない、
という不定愁訴こそ得意分野です。
(ようやく鍼灸の話笑)
鍼灸治療が見て(診て)いるところ
Q.では何故得意分野なのか?
それは鍼灸が
患者さんの全体を見て(診て)いる
から
Q.全体を見る(診る)とは
全体とは身体全体はもちろん、
心やバックグランド(環境)も含みます。
ここが西洋医学と大きく異なる点かもしれません。
誤解があってはいけないので付け加えますと
西洋医学を否定しているのではなく、
違いを説明しているだけです。
私も西洋医学にお世話になっています。
あなたという小宇宙
小宇宙というとスピ?
のようですけど笑
東洋医学では体と心と環境が
一体となっている人の姿を
『小宇宙』に例えます。
小宇宙の中には、
気・血や陰陽のバランスがあり、
自然界と深く繋がっています。
いわゆるワンネスですね。
鍼灸でできること
鍼灸ではこの小宇宙を整え、
自然の流れと調和するようサポートします。
鍼やお灸を通して、
体と心全体のバランスが整うよう
小宇宙が本来のリズムを取り戻せるよう
お手伝いしていきます。
病気ではなく「人(小宇宙)」を
診ているのであれこれの症状、
不定愁訴に深く関わる原因を
探ってそこにアプローチします。
たくさんあるように見える症状も
根本的な原因が改善されると
連鎖的に良くなっていく場合もあります。
ですから更年期症状と鍼灸は
とても親和性が高いのですよ。
まとめ
以上長々と熱く語ってきましたが、
更年期症状で悩んでいる方が
鍼灸で少しでも楽になってほしいなと
願っております。
次回は更年期症状の方に向けて
セルフのお灸や過ごし方などを紹介をしますね。
一人で悩まずお気軽にご連絡ください。
期間を空けずにアップしたい・・・
昨日の多摩川の朝空(6時半頃)
これだけで嬉しい1日でした。