セルフケア

【入梅と心の巡り②】〜雨の日にできること3つ〜

昨日は「入梅の時期に心が重く感じやすくなる理由」
を東洋医学の視点からお話ししました。
【入梅と心の巡り①】〜重だるさと湿邪〜

今日はその②として
心のセルフケア」を3つご紹介します。

今日はお天気が良くなりましたが、
じめじめとした空気とともに、
なんとなく気分まで曇りがちになるこの時期。

植物は雨の中嬉しそうですけど。

ちょっとしたことで「気」が巡って
軽くなることもあります。

ご自宅でできる簡単なセルフケアを
いくつかご提案しますので、
自分に合うものから取り入れてください。

呼吸に意識を向ける

湿気の多い日は無意識に呼吸が浅くなりがち。
特に心が落ち着かないときは、
呼吸も乱れやすくなります。

そんなときはまず
Q.今自分はどんな呼吸をしているか?
と気づくことから始めてみましょう。

まず今ある息を吐きます。
その後ゆっくり息を吸います。
その後深く吐いて吸う。
これを何度か繰り返します。

たったそれだけでも、
心の内側が静まりますよ。

ポイントは

  • はじめに吐く
  • 吐く息の方を少し長めにする

副交感神経が優位になり、
心が緩みやすくなります。
目を閉じて3分間だけでも、
ぜひ試してみてくださいね。

おすすめのツボ

心がもやもやするときは
内関(ないかん)
というツボがおすすめです。

内関は不安やストレスを和らげるツボ
として知られています。

また梅雨の時期に出やすい
胃の不快感や乗り物酔いにも用いられる、
万能なツボです。

内関の場所
手首の内側に指を3本そっとあてて、
手首のしわから指3本分上がったあたり。
2本の腱(すじ)の間にある、
少しくぼんだ場所が「内関」です。

ツボ押しの仕方
指でやさしく5〜10秒押して、
ふっと力を抜く。
これを3〜5回繰り返す。
心が静まる感覚が生まれる方も多いです。
お灸をするのもおすすめですよ。

お茶時間

湿度が高くなると、
身体の中にも「湿」が溜まりやすくなります。
身体の余分な湿を優しく取り除いてくれるお茶を
取り入れてみましょう。

【おすすめのお茶3つ】
はとむぎ茶
→利水作用があり、体の中の余分な水分を
排出しやすくしてくれます

よもぎ茶
→身体をあたため、
気の巡りを整えるはたらきがあります

治療室でも大人気のよもぎ茶です。

ミントや陳皮入りのお茶
→気の巡りを整えて気分がすっきりします

スマホを置いて深呼吸とともにお茶を飲む。
これだけで内側から整う感覚を味わえるかもしれません。

雨の季節を味方にする

雨が降ると外出をやめたり
洗濯をやめたり、
少しだけ立ち止まることを教えてくれます。
思考を止めて感覚に耳を澄ます時間。
「心の巡り」に気づいて、
整えるチャンスでもあります。

今回紹介したうち何か一つでも、
できそうなことがあれば
今日から試してみてくださいね。


小雨の中の西方寺の苔活をした写真。
じーっと苔を見ているだけで
心が休まりましたよ。
また行こう!

ひとこと後記

今日は久しぶりに晴れましたね。

朝から太陽が見られると嬉しいです。