昨日は東洋医学的な夏の過ごし方を
四つに分けて(暮らし方、心、衣服、食事)
紹介しました。
⏩【東洋医学的夏の過ごし方】①〜④を一気読み
本日もそれに関連して季節と養生のお話。
二十四節気で今は「芒種」。
夏に向けて準備期間。
そして明後日(2025/06/21)からは
「夏至」に入ります。
夏至は一年で最も昼が長くなるとき。
明るい太陽が空高くのぼり、
自然界はエネルギーに満ちあふれます。
そんな夏至だからこそ、
私たちの心と体には
「静けさ」と「整え」が必要です。
東洋医学的にみる夏至と「中庸」
東洋医学では
陽極まって陰生ずといい、
夏至は「陰の気」が少しずつ芽生え始める、
ターニングポイント。
つまり夏至は陽気のピークでありながら、
陰の気配が静かに立ちのぼるとき。
この時期におすすめなのは、
「陽を収め、陰を養う」養生です。
例えば
- 余白のある時間をつくる
- 冷たいもの摂り過ぎない(内臓を冷やさない)
- 適度な発汗と深い呼吸で巡らせる
また、
中庸(ちゅうよう)
がポイント。
※中庸・・偏らずバランスの取れた状態
夏至の養生では中庸を意識して、
がんばりすぎず、ゆるめすぎず、
心身のちょどいいを保ちましょう。
夏至のセルフケア
夏至のころは、外が暑くなる一方で、
体の内側は冷えている場合がとても多いです。
冷たい飲み物やクーラーの影響で、
特にお腹の巡りが滞りがちです。

暑い日のビールが美味しいのは
よくわかります笑
おすすめのセルフケアは、
おへそのまわりへのお灸。
腹まわりのツボをやさしく温めることで、
気血の巡りが整いやすくなり、
自律神経もゆるみやすくなります。

朝や寝る前の静かな時間など
1日1回のお灸がおすすめ。
熱すぎないお灸で、
じんわりと「内」を温めてあげましょう。
まとめ
夏至は二十四節気の10番目。
太陽のエネルギーが最高潮に達し、
植物はぐんぐん育ち、
我々も活動的になるとき。
しかし自然界は「行ききったら戻る」もの。
夏至から少しずつ「陰の気」も混じり始め、
私たちの体と心もその影響を受けます。
陽が極まる時期だからこそ
自分の内側にも意識を向けていきましょう。

こんなイメージ。
いつかの鎌倉。
内側の静けさを保ちつつ
これからやってくる本格的な夏を、
楽しく過ごしていきましょ。
