セルフケア

【小暑のころ】旬の野菜で体を整える

先日患者さんから地元の野菜をいただきました。
まさに今体に摂り入れたい野菜たちでした。


なす、モロヘイヤ、きゅうり。
狛江の野菜は美味しい!!

本日はいただいた三つの野菜をテーマに
東洋医学の視点も交えて、
夏のセルフケアをお届けします。

蒸し暑さがピークに向かう「今」のからだ

今は「小暑」から「大暑」に向かうころ。
湿度も気温も高くて、
体内に「熱」と「湿」がたまりや水時期。

食欲が落ちたり、むくんだり、
だるさが抜けなかったり、
このような不調が多くなりますね。

冷たいものばかり摂り入れていると
かえって怠くなったり
夏の後、秋口に調子を崩しやすくなったりします。

夏の野菜たちはただ冷やすだけでなく、
「ちょうどいい」状態にしてくれます。

ナス:熱を冷まし、心も静める

Q.ナスは秋の味覚?
と思われる方もいるかもしれませんが、
実はちょうど今は旬。
東洋医学ではナスは「寒性」で、
体にこもった熱を冷ます「清熱(せいねつ)」
の作用があります。

特にイライラやのぼせなど、
心に熱がこもっているときにおすすめ。

冷えやすい方は加熱したり、
生姜や味噌など「陽」の食材と
組み合わせてバランスをとるのがポイントです。

きゅうり:潤し、巡らせる

体の熱を冷ましながら、
潤いも補ってくれるきゅうりは、
夏の水分補給野菜

「寒性」なので冷やしつつも
渇きを潤す作用があります。

汗をたくさんかくこの時期、
きゅうりをまるごと食べるのも良いですね。

ただ体を冷やしすぎないように、
塩もみやスープにしていただくのもおすすめ。

モロヘイヤ:胃腸をいたわり、元気をチャージ

モロヘイヤはお好きですか?
私は大好きです。

日本へは1980年代に、
アラビア語の言語学者、
飯森嘉助氏によって紹介されたそうです。
リソース

東洋医学では「平性」で、
「補気養陰(ほきよういん)」
気を補い体の潤いも養ってくれる働きがあります。

ネバネバ成分は胃腸にやさしく、
疲れて食欲が落ち気味なときにも◎。
特に夏バテ気味の方、
夜ぐっすり眠れない方にぴったりの野菜です。
おひたしやスープにして、
体の中から元気を補いましょう。

 「冷やす」のではなく「整える」

暑い季節は冷たいものばかりに手が伸びがちですが、
冷やしすぎはかえって不調のもと。
大切なのは、
体の中の巡りを整えること。
夏野菜には、
自然のかたちでそれを手助けしてくれる
知恵が詰まっています。

ほんのひと手間、
薬味や温かい調理法を加えることで、
夏を元気に乗りきる食養生になりますよ。

まとめ

いただいた野菜たちを眺めながら、
「体の声を聴き、季節に沿って暮らすこと
がいかに自然で優しいことなのかを感じました。

湿気や暑さに負けないために
日々の暮らしでできることをやっていきましょう。