10月8日から「寒露(かんろ)」に入りました。
今日(10月16日)は、一週間ほど経ちました。
朝晩のひんやりした空気に、
季節の進みを感じる頃です。

過去記事ではこの寒露の時期に、
二つの記事を書きました。
「東洋医学と子宮温活」の観点から、
秋をどう過ごすかをまとめています。
⏩【寒露①】東洋医学的ににみると
⏩【寒露②】そろそろ子宮温活始めていきましょ
今回は、その続編のような位置づけとして
- 寒露を過ぎて感じる身体の変化
- 今意識しておきたいサイン
に焦点を当ててみます。
具体的なケアや温め方は、
次回の記事で詳しくお伝えしますね。
秋の深まりと身体の変化
東洋医学では、
秋は「燥(そう)」=乾燥の季節。
乾いた空気が肺や肌を傷つけやすく、
体内の「潤い」や「血(けつ)」が、
少しずつ減っていきます。
さらに、冷えが加わると血の巡りが滞り、
体の中に冷えが居座りやすくなります。
これは単なる手足の冷えだけでなく、
肩こりや頭痛、気分の落ち込み、
にもつながります。
つまり秋の深まりとともに大切なのは
「冷え」と「乾燥」の両方への気づき。
この二つのバランスが崩れ始めると、
体のサインが現れてきます。
・朝起きたときに喉がカラカラする
・夜になると足が冷える
・肌がつっぱる、粉をふく
・なんとなく眠りが浅い
これらは小さなま体からのサイン。
季節と同じように、
体も内へ向かう準備をしているのです。
今は整える時期
秋の後半は
「ためる」でも「動く」でもなく、
整える時期。
気温や湿度の変化に、
体が順応しようとするこの時期は、
無理にエネルギーを使うよりも、
体の声を聞いてバランスを整えることが大切です。
鍼灸はこのバランスを整えるのに
とても効果的ですが、
まずはご自身の「今」の状態を
観察することから始めてみてください。
Q.最近冷えを感じるのはどこ?
Q.夜の眠りは深い?浅い?
Q.息は浅くなっていない?
まとめ
寒露を過ぎると、
一気に秋が深まっていきます。
美しい紅葉が見られるようなるこの時期は、
自然界の気は
収斂(しゅうれん)=内におさまる
の方へ向かいます。
私たちの体も同じように、
外に向かっていたエネルギーを、
少しずつ内側に戻していくタイミングです。
次回はそんな「整える秋」を過ごすための、
東洋医学的な温め方やセルフケアを紹介します。
週末は少し気温が上がるようですが、
引き続き体を冷やさないように、
お気をつけて日々お過ごしください。
