東洋医学

【重陽の節句】身体にも「節目」がある

9月9日は「重陽(ちょうよう)」の節句。
五節句のひとつで、
「菊の節句」とも呼ばれています。

重陽の由来や陰陽については、
一昨年、昨年の記事でもご紹介しています。

【重陽の節句】陰の季節へ
【重陽の節句】陽が重なる秋の特別な日

今年は少し視点を変えて、
重陽の節句から
「節目と身体」
について考えてみたいと思います。

節句は季節の目印

「節句」という言葉には、
季節の節目という意味があります。

昔から人々は
季節が変わるたびに行事を楽しみ、
その時期に合った食べ物をいただき、
身体の無事を願ってきました。

今のように天気予報やカレンダーで
細かな季節の変化を
知ることができなかった時代。

節句はその中で
自然の変化に気づくための
ひとつの目印でもあったのかもしれません。

身体にも節目がある

東洋医学では、
人の身体を自然の一部として考えます。

季節が変われば、
身体にも変化が起こります。

夏の暑さの中では、
汗をかいて熱を逃がし、
活動的に過ごしていた身体も、
秋になると少しずつ変わっていきます。

朝晩の気温が下がり、
日が短くなり、
空気も乾燥してきます。

自然が冬へ向かっていくように、
身体も次の季節に向けて
準備を始めます。

変化に気づくタイミング

だからこそ、
季節の節目には
一度立ち止まってみる。

重陽の節句を、
そんなきっかけにしてもいいと思います。

夏の疲れをそのままにしていないか。
冷たいものを摂りすぎていないか。

何か特別なことを始めるというより、
今の自分をちょっと確認してみること。

それだけでも十分です。

ちょっとだけ変えてみる

養生というと、
大げさに聞こえるかもしれませんが、
本来はその季節に、
身体が無理なく過ごせるよう
暮らしを少し調整していくことです。

体に取り入れるものを変えてみたり、
夜が少しずつ長くなるのに合わせて
早めに眠ってみる。

暑さが落ち着いてきたこの時期から、
身体を動かしてみる。

そんなちょっとした変化でいいのです。

9月9日を身体の節目に

重陽の節句は、
季節の変化を感じるひとつの節目。

昔の人が節句を暮らしの目印にしていたように、
私たちも9月9日を
自分の身体に目を向けるきっかけにしてみる。

夏の身体から秋の身体へ。

季節が変わるように、
身体も少しずつ変わっていきます。

その変化に気づき、
その時の自分に合わせて
暮らしを少し変えていく。

身体にも「節目」がある。
そんなことを、
重陽の節句に思い出してもらえたら嬉しいです。